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第8回 「やっぱり左ハンドル」No2
yoshino
 

人間工学的に見解によると、クルマとは元々の設計は左ハンドルらしい!

随分昔のことなので誰が書いた記事か忘れてしまったが、有名な自動車評論家が言っていた。

ダイムラー社でエンジニアの取材中の記事に人間工学的な自動車設計で、アクセル/ブレーキ/クラッチ/ハンドルの位置関係は現在の市販自動車全般においては共通である。(一部を除くが)

そして右ハンドルか左ハンドルかでシフト操作をする手が右か左になる。
まあウィンカーも異なる場合もあるが。

基本的に左ハンドルマニュアル車の場合、シフト操作時にクラッチを踏む左足と右手が同時に行われるが、右ハンドルの場合は左半身だけでの操作になる。

なぜそれが悪いのか?と言うと、半身操作だと腰が安定しないのである。

始めから右ハンドルだけを運転している人は中々気が付かないことだが、素早い操作を求められるラリーやレースなどのような操作をすると、腰が浮いて安定しないのが分かるハズである。

しかし左ハンドルだと体のバランスが取れて腰が安定するのである。

マニュアル車に関わらずオートマ車のシフトゲートも、メルセデスは昔から左下が手前で右上に上げて行くパターンだ。

これも人間工学的に見て、右手を外側上方向から手前に引き下げる動作がベストなのである。また、その逆の動作はし辛く安全面での役目をしている。

以前にこの記事を読んだ時にその評論家が、日本車の高級車(右ハンドル)に同じようなシフトゲートを採用されたモデルがあるが、大きな勘違いした日本のエンジニアにもっと勉強をして欲しいと語っていた。

私は自分のラリー車を1994年から左ハンドルにした。
92年頃から英プロドライブ社への訪問をするようになり、スバルのGr/Nラリー車(左ハンドル)をオーダーしたのである。

左ハンドルのマニュアル車にはその前からDELTAに乗っていたので慣れてはいた。
しかしラリーとなると、少々不安もあった。

街中やワインディングを少々飛ばして走るのと、ラリーで林道の際を攻めるのとでは特に右フロントの感覚が研ぎ澄まされていないとクラッシュに繋がる。
ボディーバンパーの先端とフロントタイヤが何処を通るかを、ドリフトしながらも瞬時に操作しなければいけないのである。

しかし左ハンドルのラリー車で数回テスト走行をした後は、やはり確実に左の方がアドバンテージが高いと感じた。

それはプロドライブ社のマネージャーにも言われたが、「イギリス人も早くなってくるドライバーは左ハンドルになって行く、他のヨーロッパの国は左なので他国でのラリーでは当たり前事なのだが、コリン(コリン・マクレー イギリス人)氏もイギリス国内選手権の時は右ハンドルを乗っていたが、左を乗るようになってからはあえて右をチョイスしない。」だそうだ。

なんのアドバンテージかと言うと、競技における俊敏なシフト操作で特に3速から2速へのシフトダウン、5速から4速へのシフトはパニック状態の場面の時に手前に引っ張れるためにシフトミスが少ない、また腰に力が入るのでステアリングを持つ左手も安定する。(Hパターンシフトの場合ですが)

このアドバンテージは大変高く、極限状態においては必要不可欠な問題と思っている。

全て右ハンドルを否定するのでは無いが、やはり左が自然なのかな!

元々左の設計を無理に右にしたクルマには乗りたいと思わないな!

以前に日本人有名ラリードライバー(今では)に、「吉野さんは何で左ハンドルなの?」と言われた時に、そのアドバンテージについて話したことがある。

そのドライバーも翌年から左をドライブしている。




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